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【JCNET/大妻女子大学小川浩先生】病気や障害のある方の就労支援の未来を語る(セミナーレポート)

2024年9月13日にWell‐Being共創研究センターとワンモアの共催で第1回ワンモア森ノ宮開所記念セミナーを開催しました。講師にはNPO法人ジョブコーチ・ネットワーク理事長であり、大妻女子大学の副学長である小川浩様をお招きし、「病気や障害のある方の就労支援の未来を語る」というタイトルでご講演いただきました。このコラムではセミナーの内容を一部抜粋して掲載しています。

講演内容

講演の最初はこれまでの就労支援について小川様のご経験に沿って振り返っていただきました。小川様が就労支援を始めた当初、就職前の訓練を重点的に行っていたそうです。しかし、就職しても長く続かない方が多く、これまでの方法では限界があると感じたそうです。そのとき、米国でジョブコーチが発展していると聞き、渡米して学ばれました。そして日本で実践され、現在ではジョブコーチ・ネットワークで研修やセミナーなど普及活動をされています。

現在の就労支援では様々な関係機関があり、連携することが重要となっています。ただ、連携がうまくできていないことがあり、課題は多くあります。また、就労選択支援事業が始まりますが、それにより就労支援の連携の分断にならないように活用方法を考えていく必要があります。ただ目の前の支援を行うだけでなく、就労支援の全体の連携を考え、繋げていくことが大切です。

現在、就労支援の質を上げ、業界が広がっていくためにどうすればよいかという議論が進んでいます。今後、就労支援の場は更に広がり、変化していくことが予想される反面、就労支援の人材の確保・育成が課題となっていきます。

ジョブコーチ(職場適応援助者)とは
職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業は、障害者の職場適応に課題がある場合に、職場にジョブコーチが出向いて、障害特性を踏まえた専門的な支援を行い、障害者の職場適応を図ることを目的としています。ジョブコーチ支援は障害のある方と職場のそれぞれに支援を行います。働く環境へアプローチを行うことで、働きやすい職場環境を整えることを目標としています。
ワンモアでも、所定の研修を修了したスタッフが在籍しており、就職後の支援としてジョブコーチ支援も行っています。

参考:厚生労働省 職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業について

参加したスタッフの感想

今回は就労支援の未来について語っていただきました。講演を聞いて、「過去を振り返ることで、将来同じことを繰り返さないようにしてほしい」という言葉が強く印象に残っています。お話の中で現在の就労支援について問題提起をしていただきました。支援者として、今の支援で満足することなく常によりよい支援とは何か考えていく必要があると感じました。また、ワンモアでも、就職準備に長く時間を割くのではなく、プログラムや実習などの体験を多く取り入れ、早期から就職活動を行っており、今回のお話と通じるところがあると感じました。

今回ご登壇いただきました、小川浩先生に心よりお礼申し上げます。お忙しい中、素敵なご講演をありがとうございました。

ワンモア森之宮・大学前/ONEMORE BASEは2025年3月に開設しました

https://1more.site/

丸

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