社会認知ってどういうもの?
社会認知とは”人と付き合う上で必要となる脳の機能全般”をさします。
人付き合いって難しい…
一昔前までは人付き合いが脳の機能と関連しているということがイメージできませんでしたが、最近は脳内の機能が明らかになるにつれて人の行動や意思などとの関係が明らかになってきました。
それでも人との付き合いって難しい部分が多いですよね。人との付き合いは自分の体調や相手の捉え方、相手との関係性、集団内の役割、特定の人が好き・嫌いなど色々な要素が絡み合って成り立っているから複雑なんです。
さらに、我々は他人に見せている表情と実際に思っていることが違うこともあります。言葉でも例え話や皮肉な表現などは言葉通り読み取れないことも多いです。
社会認知とは脳機能の1つ
社会認知には
・相手の表情を読む
・言葉ではないしぐさやその場の空気感などを読み取る
・相手の気持ちや考えを読み取る
・社会で生きていくためのルールや知識を理解する などがあります。
これらの機能を通して、出来事をどのように捉えるか、少ない情報で物事を決めつけていないかが人付き合いで失敗しないようにするために重要になってきます。
人付き合いを測ることは難しい
対人関係をどのように捉えるかはとても難しいです。得意や苦手など単純に捉えることはできるのかもしれませんが、どの程度得意か、苦手かなどを測るのは容易ではありません。
実際に「今の人付き合いレベルは75点です」などと数値化できるとイメージしやすくなる点はありますが、実際には人との付き合いにおいては様々なことが関連するので数値化することは非常に難しいのです。
現在は、表情を読み取る能力は?相手の気持ちを読み取る能力は?など個々の能力を測定する検査が開発されている段階です。
ワンモアでの取り組み
人との付き合いは難しく、多くの人がストレスを感じやすかったり、困っていると感じることが多いと思います。
社会認知を少しでも良くすることで、仕事や日常生活での困りごとが減るのではないかと考えています。
代表的なものとしてPennらが開発したSCIT(Social Cognition and Interaction Training)というプログラムがあります。
ワンモアでは、プログラムを実施するための研修を修了したスタッフが中心になって行っています。