ピアスタッフはどんな仕事?どんなやりがい?
ワンモア豊中・千里中央 金山達也
ピアスタッフとは?
精神疾患により、同じ困難、例えば病気、入院、失業、などの経験をした人が対人援助職に就いているスタッフと言われています。その辛さを共感できるのがピアスタッフだと思います。
所属する機関と雇⽤契約を結び有給で働く⼈をピアスタッフ、雇⽤契約はなく登録制などで働く⼈をピアサポーターと区別する場合が多いようです。
私もピアスタッフとして今、ワンモアで働いています。
ピアスタッフになろうと思ったきっかけ
いろいろな経験をしました。失業、引きこもり、病気、拒薬、入院、生活保護。
20代後半に精神保健福祉士の夜間の専門学校に通っていた頃、症状が出始めました。その後通院につながり、拒薬していたため病状が悪化、入院に至りました。退院後、病院のデイケアセンターに通い、病状が安定してから就労支援を受けて障害者雇用で仕事をし始めて転職してステップアップしてきました。前の会社で働いていた頃、対人援助職に就きたい思いがまだありました。この頃から対人援助職に転職を意識し始めました。
私の支援者もそのことを知っていて、今の会社のことを教えてもらいました。
実習、面接を経てワンモアに転職しました。採用された理由は当時の私にはわからなかったのですが、「病気とうまく付き合いながら働いている」という成功体験がワンモアの利用者様の良いモデルになるということが最大の理由だということに気づきました。
当時の代表には面接で「ピアの力を信じている」と言われたのが今も印象に残っています。
ピアスタッフの可能性
今までいろいろな研修を受けさせてもらえているのですが、農業に関する研修に行かせていただく機会がありました。ワンモアでは淡路島や八尾・豊中に畑を借りているので、研修の内容が活かせています。
ピアスタッフをやっていてよかったと思うこと・やりがいに感じること
ワンモアではプログラムでPCのExcelなどを担当しているので、卒業生の方から教えてもらったPCに関することが役に立っていると感謝されたり、関わった方が再就職、復職されてから生き生きと働かれている報告を聞くと、このお仕事をやっていて良かったなと感じます。
また、当事者としてリカバリーストーリーを大学や専門学校で話す機会があります。対人援助職を目指す学生さんが現場に出たときに「金山のような患者さんがいたな」と患者さんに可能性を最大限感じてもらえるようになってもらいたい。と活動していることがやりがいになっています。