就労移行支援の選び方6選~他の支援機関との違いは?~
今回は、就労移行支援の探し方や選び方のポイントをまとめました。
就労移行支援施設は、大阪府内に約300か所以上の事業所があり、ワンモア豊中・千里中央がある豊中市内だけでも10か所以上あります。それだけ数があると、利用を考えていても情報を集めたり検討したりするだけで一苦労かと思います。今回のコラムがその一助になれば幸いです。
就労移行支援とは?就労移行支援の特徴や他の支援機関との違い
ここでは、就労移行支援の概要についてご説明します。また、就労支援を行っている機関は就労移行支援以外にもいくつかありますので、それらとの違いも併せてご紹介します。
就労移行支援とは
就労移行支援とは就労を希望される病気や障害のある方(65歳未満)に対して、就労に必要な知識や技術の習得に向けて訓練を提供し、就職活動から職場定着までサポートを行う通所施設です。原則2年間利用することができ、世帯所得に応じて利用料の負担上限額が設けられています。「就労移行支援」と一言に言っても、施設の規模や通われている方の疾患、年齢層、メインにしているプログラム、支援方法などは事業所によってさまざまです。これらの特徴は、事業所のホームページを確認してみると良いでしょう。
ワンモアの特徴をご覧になりたい方は、こちらのページをご覧ください。
→ワンモアの特徴 – 就労移行支援と企業向けメンタルヘルスサービスを提供しています – ワンモア (1more.jp)
他の支援機関との違い
病気や障害のある方に就労のための支援を提供している機関は、就労移行支援だけではありません。ここでは、就労のための支援を提供している機関をいくつかご紹介します。
大きな違いのポイントは、支援期間や内容、支援方法です。
就労継続支援➡就労移行支援と同じく福祉サービスです。通所施設でありながら、実際に業務をしながら就労訓練を行います。事業所と雇用契約を結ぶ「A型」事業所と、雇用契約を結ばない「B型」事業所の二種類があります。
地域障害者職業センター(通称:職セン)➡主に、職業相談や職業評価、職業準備支援を行っており、短期集中的に、就職に必要な技能の獲得を目指します。訓練の期間は8週間程度が多く、最大で12週間です。また、休職中の方のための4か月程度のリワーク支援も行っています。
ハローワーク➡障害のある方を専門的にサポートしている「専門援助部門」というフロアがあり、障害特性に合わせた仕事選びのサポートや求人の紹介、就職活動の相談支援を行っています。就労移行支援や職センと異なり、年齢や利用期間に定めはありません。
障害者就業・生活支援センター(通称:就ポツ、なかポツ)➡就業面と生活面の一体的な相談・支援をしており、就業に向けて職場実習や就労訓練のあっせん、健康管理や生活設計に関する助言など、各関係機関と連携を取りながら幅広く支援を行っています。通所施設ではなく、利用期間の定めもありません。
これらの支援機関には、就労移行支援と就労継続支援は併用できないけれど、就労移行支援と障害者就業・生活支援センターは併用できる、と言った少しややこしいルールもありますので、気になる方はいずれかの機関で相談してみると良いでしょう。
とよなか障害者職業・生活支援センターについては、こちらのページでもコラムを掲載しています。
→就ぽつって? – 就労移行支援と企業向けメンタルヘルスサービスを提供しています – ワンモア (1more.jp)
就労移行支援の探し方
ここでは、就労移行支援について情報を集めるための代表的な方法や、相談に乗ってもらえる機関をご紹介します。
ネットで検索して探す
ネットで検索する方法は、最近ではかなりメジャーになっています。
「就労移行支援 お住まいの地域」で検索すると、市町村によっては一覧になったページが出てくる場合もあります。検索結果の中から、通いやすい場所や気になった項目があるホームページに飛んで情報収集をしてみましょう。情報を集めるときに見るべきポイントは、次の「就労移行支援を選ぶときのポイント6選」でご紹介します。
専門機関に相談して探す
ご自分で探すのが難しそうな場合は、専門機関に相談してみることも一つの方法です。代表的な相談先としては、障害者就業・生活支援センター、地域障害者職業センター、障害者相談支援事業所などがあります。お近くの市町村窓口(市役所の障害福祉課など)で「就労移行支援を探したい」「相談支援を受けたい」と聞いてみるのも良いかもしれません。また、通われている病院の先生やハローワークの職員の方が、就労移行支援についてご存じの場合もあります。気になる方は相談してみてはいかがでしょうか。
就労移行支援を選ぶときのポイント6選
ここでは、就労移行支援を選ぶときのポイントを6つご紹介します。
目的に合った支援が受けられるか
①あなたの目的に合わせた良い場所にあるか
通勤の練習として就労移行支援に通いたいのであれば、希望の勤務地と近い距離感で探されるのが良いでしょう。もし、就職後もフォローアップや定着支援を希望されるのであれば、ご自宅の近くの事業所のほうが支援を受けやすいかもしれません。
②身につけたいスキルが訓練プログラムに含まれているか
PCスキルを身につけたい、コミュニケーション能力を身につけたい、認知行動療法を受けたいなど、あなたが身につけたいスキルがプログラムに含まれているかどうか確認しましょう。他にも、自身の得意不得意やストレスを感じやすい環境など、訓練を通して自己理解を深めることができれば安定した就労に繋がりやすいでしょう。
③受けたいサポートを実施しているか
面接同行や就職後のフォローアップなど、あなたが受けたいと思っているサポートを実施しているかどうか確認しましょう。
④事業所の雰囲気は合いそうか
スタッフや利用者さんの年齢層や対応の印象は、通い続けるためには大切な要素です。建物のキレイさや明るさもポイントになるかもしれません。
ワンモアでの支援はこのように紹介されています。
→プログラム – 就労移行支援と企業向けメンタルヘルスサービスを提供しています – ワンモア (1more.jp)
施設の実績はあるか
⑤就職の実績はあるか
就職者数や就職率、職場の定着率などをホームページで公開している事業所もあります。
⑥あなたの病気や障害の支援実績はあるか
あなたと同じ病気や障害のある方を支援した経験はあるか、就職した方がいるかということも選ぶ上で参考になるかもしれません。
就労移行支援を選ぶときの注意点
ここでは、就労移行支援を選ぶときの注意点をご紹介します。
①甘い言葉に惑わされない
事業所のホームページには、基本的にはその事業所の良い部分が掲載されています。「交通費支給!」「昼食無料提供!」のような文言もあれば、「実績No.1」「必ず就職させます」のような言葉もあるかもしれません。大きく掲載されている文字だけではなく、事業所の雰囲気や支援内容、実績などを確認してから選ぶようにしましょう。
②即決は要注意!体験利用をしてみよう
多くの事業所では、見学会や体験利用をすることが可能です。
支援の内容や実績の有無も大切ですが、最終的には事業所の雰囲気やスタッフの人柄が決め手になることが多いと聞きます。ホームページやパンフレットの情報だけで即決せずに、見学に行ったり体験利用をしたりして、通い続けることが出来そうか検討してみてはいかがでしょうか。
さいごに
今回のコラムでは、就労支援を行っている機関の説明と、就労移行支援の探し方、選び方についてご紹介しました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
ワンモアでの支援にご興味を持たれた方は、是非お気軽にお問い合わせください。