【認知機能】精神疾患で低下しやすい9つの機能
“病気になる前より集中力がなくなった気がする””病気になって人の名前やスケジュールを覚えるのが苦手になったかも”、そんな話に心当たりはありませんか?それはもしかしたら、病気の”症状”かもしれません。
統合失調症やうつ病などの精神疾患を発症すると、落ち込み、焦り、イライラ感といった心の症状や、頭痛、腹痛といった身体の症状など、様々な症状が現れると言われています。
今回のコラムでは、様々な症状の中から認知機能障害についてご紹介します。
認知機能とは
ここでは、認知機能とその障害についてご紹介します。
生活を支える脳の機能
認知機能とは「注意力」「記憶力」「ものの段取りを考える力」など、生活や仕事をする上で大切な役割を担う脳の機能のことを言います。
認知機能の表現は文献によって異なりますが、今回はワンモアで実施している認知機能リハビリテーション(以下、認知リハ)を基にご紹介します。
認知機能には、大きく分けて九つの機能があります。
注意・・・・・・・・気を付ける力
ワーキングメモリ・・一瞬覚えて忘れる力
記憶・・・・・・・・覚えておく力
処理速度・・・・・・速さを合わせる、調整する力
空間認識・・・・・・配置を考える、事物を立体的に把握する力
流暢性・・・・・・・言葉やアイデアがスラスラ出る力
計算・・・・・・・・お金・時間の計算をする力
計画・・・・・・・・計画を立てる力
問題解決・・・・・・立てた計画がうまく行かなかったときに解決する力
これらの機能はピラミッド状に表現することができ、より基礎的な機能と応用的な機能に分けることができます。
認知機能障害は精神疾患の症状
統合失調症などの精神疾患を発症すると、症状の一つとして認知機能が低下することがあると言われており、認知機能障害と呼ばれます。すべての機能が一律に低下するわけではなく、低下する機能や程度には個人差があります。認知機能は検査によって数値化することができ、ワンモアでは、その結果を基に自分の”得意な機能”と”不得意な機能”を知ってもらえるように振り返りの時間を設けています。
さいごに
今回のコラムでは、精神疾患で低下しやすいと言われている認知機能についてご紹介しました。次回は、この中から注意機能について詳しく説明させていただきます。
ワンモアが支援している利用者さまの中にも、認知機能障害に該当する悩みを持たれている方がいらっしゃいます。そのような方向けに、認知リハというプログラムを実施しています。認知リハについても、どこかの機会で詳しくご紹介できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。ワンモアでの支援にご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。